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後を追わないような配慮からか一旦席に着くようにアナウンスされました。
しばらくやきもきしていると森嶋が走って戻ってきてマイクを
持ってリングへ上がりました。
「社長がどんな状態かは分かりません。
こんな状態になってしまって本当に申し訳ありません。
ノアはまた戻ってきますのでよろしくお願いします。
すみません。
本日はありがとうございました。」
と言った言葉を発して四方に礼をしてリングを降りました。
自分も辛いはずなのに選手会長として大会をまとめるため
リングに戻ってきた森嶋に客席からは惜しみない拍手が送られました。
リングを降りてからリングアナウンサーにマイクを渡しそこで
そわそわしている森嶋に客席から声が掛かります。
ここは良いからついて行ってやれ！と一人が言うとあちこちから
同じような言葉が掛かりました。
それでもどうして良いか踏ん切りがつかない森嶋に健介が
会場に戻ってきて森嶋に近づき少し言葉を掛けました。
意を決したように、一礼してマイクを持たずに失礼します！と
大きく声を出したかと思うと森嶋は走り出しました。
頼むぞ！がんばれ！と声が掛かり拍手が沸きます。
この姿を見て正直涙が出そうでした。
しばらくして１階席から退場するようにアナウンスされました。
自分は２階席だったので最後のほうでした。
心臓マッサージをしていた医師がマスコミに説明していて
その少し離れたところで鼓太郎が暗い表情で入退場時に
掲げる旗を片づけていました。
もうしばらく見ていたかったですが退場するように声を掛けられたので
複雑な気持ちで会場を後にしました。
自分の記憶から書き残せるのはここまでです。
三沢選手が亡くなってから２週間が経ちました。
しばらくは大変な現場に立ち会ってしまったという気持ちに
整理が付かず寝る前でも落ち着くことが出来ませんでした。
歳を取ると自分が好まなくても人の死に出会わなくてはいけない。
しかし今回に関しては切なすぎる。
特に好きなプロレスに関してはなるべくなら嫌な思い出は残したくなかったです。
あんなに強くて人望があり東京ドームのメインを務めるような人が
試合中のちょっとした事故でこんな事になってしまう。
もうなんだか何をがんばっても意味なんて無いのではないだろうか。
そんな風に考えた事もありました。
各社から発売された三沢選手の追悼特集号や他の選手のブログの言葉を見ました。
記事を読みデビュー戦からタイガーマスク時代、三冠王者、ノア旗揚げ、東京ドーム。
三沢選手は記録にも記憶にも残る本当にすごい人だと今更ながら感動しました。
自分はどうだろうか？
幼い頃思い描いていたようなキチンとした大人になっていないのは分かっている。
一般的な３０代の収入が無いのも分かっている。
若い時に当たり前の努力をしなかったから今になって差が付いているのも分かっている。
この先も決して恵まれた未来は無いだろう。
三沢選手、それでも自分は生きていきます。
働いてお金を稼ぎご飯を食べ生活を整え少しずつ毎日が良くなるように
たまにプロレスが見に行ける位の余裕で良いから持てるようになるために
三沢選手のようにいつか誰かの誇りになれるように
前むかって進みます。
駄目になりそうになったらスパルタンＸを聞きます。
三沢選手を思い出し、まだまだ頑張れると思います。
最後に三沢選手と同じ時代を生きた事を誇りに思います。
ミジンコ
お久しぶりです。
何とか元気にやれてる感じです。
当日からしばらくはふとした瞬間に
思い出しては考え込む時間が出来ました。
でもブログに書き留めてやっと落ち着いた感じです。
一つ一つ乗り越えて前に進みましょう。
(´･∀･)ありがとうございます♪
コメントありがとうございます。
以前と比べたら借金が無い分かなり楽チンに
なりました。
少しずつ良くなって気がついたら
まともになれているのが理想です。
普通の幸せがほしいです＾－＾
三沢光晴選手のあの現場に居たんですね。マスコミ報道とは違ったリアルさが伝わって来ました。
改めて惜しい人がいなくなったんだと思います。
ミジンコさんの言う通り追悼番組や雑誌を見る度に、三沢光晴選手の偉大さと魂のファイトは今後も我々の励みなると思います。
ミジンコさんの返済奮闘記も凄いですよ。
幸い私はギャンブルやローンはしないのですが一度、負に陥ると回復するのに倍の労力を必要とするんですね。
私も三十路過ぎでようやく結婚できました。
嫁さんの為に頑張って生きないと。
ミジンコさんは難局を乗り越えた方です。
また別のテーマでブログして欲しいです。
失礼しました。